「子犬を飼うことになった!」とはいえ、犬を初めて飼う方は、何をどう始めたら良いのかわからないといったケースも多いかと思います。
そこで子犬の時から始めるのが理想の、簡単な5つのしつけをご紹介します。
足ふきのしつけ方
散歩後の足ふきを想定したしつけですが、目的は急所である足裏を飼い主さんに触らせてくれるようにすることです。
足を持った途端にすっと引いてしまうなど、足ふきに悩まれる飼い主さんも多いことと思いますので、散歩デビューさせる前にしっかり足ふきのしつけを済ませましょう。
- 大きめのおやつを用意します
- おやつを片手に持ち、持っていかれないようにしながら愛犬におやつを与えます
- おやつに口を付け始めたら、タオルなどで足裏を拭きます
1~3を繰り返し、慣れてきたら足ふき後におやつを与えるようにしていきます。
最終的にはおやつ無しでも足を拭かせてくれることを目指しましょう。
ポイントは、「おやつを大きめにして足に触れる時間を長くすること」と「足を拭くときに褒めながら拭くこと」です。
足ふきの際には、タオルやウェットティッシュの温度に注意しましょう。特に冬場は、お湯で温めたタオルなどもすぐに冷たくなってしまうため、心地よい温かさを意識しましょう。
ブラッシングの練習
特に長毛やダブルコートの犬にとってブラッシングは日常的で大事な作業になりますので、早いうちからブラッシングに慣れさせましょう。
- 道具の匂いをかがせて安心させましょう
- 毛並みに沿って優しくブラッシングします
愛犬に道具が安心だと思わせることができたらブラッシングするだけです。
愛犬が道具をおもちゃと勘違いしてしまうケースが多いので、その際はおやつをあげたり別のおもちゃで気をひきている間にブラッシングしましょう。
ポイントは、「ブラッシングで痛い思いをさせないこと」です。優しくブラッシングすることを意識しましょう。
ブラッシングは愛犬とのコミュニケーションになるだけでなく、皮膚病の予防にもなるため、病気の早期発見にも役立ちますので積極的に行いましょう。
歯磨きの練習
子犬はいつから歯磨きすればいいの?、という疑問をお持ちの方も多いことかと思います。
歯磨きは、生後3ヶ月が目安とされており、歯を磨く頻度は、成犬であれば1日1回を目安に歯磨きしましょう。
子犬の場合は、いきなり歯ブラシを使った歯磨きをするのではなく、1日1回~数回程度の頻度で「口の中を触る」ところから始めましょう。
基本的に犬は口を触られるのを嫌がりますので、まずは口を触る練習を経て歯磨きをマスターさせます。
- 愛犬の口を触ってみて、嫌がらずに触らせてくれるようであればおやつをあげて褒めましょう
- 口をめくってみみて、嫌がらずに口をめくらせてくれたら褒めましょう
- 口をめくるのに慣れてきたら、歯ブラシに挑戦しましょう
口を触られるだけでも嫌なので、歯ブラシに抵抗がある子は非常に多いと思います。
歯ブラシを口に入れる練習までを急がずに、口を触って少しでもじっとしていたら褒めることをまずは意識してみましょう。
歯ブラシの見た目で抵抗がある犬も少なくないため、歯磨きシートなどで試してみるのも良いかと思います。
ボディータッチの練習
いきなりベタベタ触っては愛犬も嫌がりますので、愛犬が落ち着いている時を狙ってボディタッチしてみましょう。
- まずは愛犬が遊んで眠くなったタイミングを狙って触ったり抱っこしたりしてみましょう
- 声をかけながら優しく撫でて、触られることで愛犬がリラックスすることを目指します
- 徐々にお腹や背中、お尻、耳や顔周りと触る範囲を増やしていきましょう
耳や顔周りは犬が警戒する部位ですので、無理せず触れる範囲を増やしていきましょう。
耳や顔周りを触らせてくれるようになると、耳の中や口の中などをチェックできるようになってくると思います。
ここまでできると健康管理がとても楽になります。
トイレの練習
まず愛犬のトイレ練習に必要となる次の道具を揃えましょう。
- ケージまたはサークル
- トイレトレーとペットシーツ
- 新聞紙
- ご飯用のお皿
- ドリンクボトル
犬のトイレのしつけで一番失敗しがちなのは、飼い主さんが愛犬に「ここにするように!と場所を決めてしまうこと」です。
- ケージに新聞紙を短冊状に割いて、隙間なく敷き詰めます
- 愛犬をケージの中に入れて自由に過ごさせましょう
- 排泄する場所に偏りが出てきますので、多く排泄する場所にトイレトレーとシートを設置します
- 設置したトイレトレーと反対の方向にご飯用のお皿とドリンクホルダーを設置します
- 上手にトイレで排泄できたときは声を出して褒めましょう
- 上手にできたらケージの外に愛犬を出します
- 掃除をしたらすぐにケージに戻します(迎えて3週間も経てば、ケージの外で少し自由にさせても構いません)
トイレ位置が決まったら、食事皿や水飲み場はできるだけ遠くに設置するのが好ましいでしょう。
この段階ではまだまだ失敗が続きますが、トイレの位置を調整しながら根気よく成功を積み上げさせましょう。
子犬の頃は排泄回数が1日に20回ほどありますので、失敗することを想定して新聞紙は敷いて置き、汚れたらこまめに取り換えるようにします。
ポイントは、「愛犬がトイレを失敗しても怒らないこと」です。怒ると排泄が悪いことだと理解してしまい、トイレを我慢するようになってしまいます。
上手にできた時ケージの外に出すのは、排泄時にはケージの中に入るという意識づけのためです。
この段階でケージの外で遊ばせる場合は、飼い主さんの手が届く範囲で遊ばせましょう。
ケージ以外の場所で催した時に、飼い主さんがケージに戻せるようしなければいけないためです。
まだまだサポートが必要な時期ですので、いつもとは違う動きやそわそわしだしたらケージの中に入れてあげましょう。
自分からケージに入って排泄するようになるまで繰り返します。