猫を家族に迎えて1日目は、猫も飼い主さんも不安がたくさんです。
猫がストレスや緊張を溜めないためには飼い主さんの事前の準備や1日目の行動が重要になります。
ぜひ家族で共有して有意義な初日を迎えられるようにしましょう。
猫を家族に迎える際の環境適応法
ペットを家族に迎えるときは、事前に生活必需品を揃えておきましょう。
準備を忘れて慌ててしまうと、飼い主さんの焦りを猫は敏感に感じ取り、結果としてストレスを与えることとなってしまいます。
必要なものは事前に準備を整え、家族に迎えた後は、次のことに気を配りながら1日目を過ごしましょう。
新しい環境に慣れさせましょう
なによりも新しいおうちの環境に慣れさせることが大事です。
まずは家の中を自由に散策させてあげて家の構造がどうなっているのか、どんな匂いがするのか、どこに自分が隠れられる場所があるのかなど探索させてあげましょう。
また家族全員の匂いなどを嗅がせてあげることで、誰が自分の家族なのかということを早く理解させることができます。
必要以上に触らないようにしよう
猫は神経質な生き物です。
特に里親などで譲ってもらった場合は、不安や恐怖からその環境に慣れるのに時間がかかります。
また人間に対して恐怖心を抱いている可能性もあるので、初日はむやみに触れたり、必要以上に近づかないようにしましょう。
人間に慣れていない子が多いので、まずは家の環境に慣れさせてあげることから始め、初日は体に触れないようにしましょう。
来客を呼ばないようにしましょう
家に猫が来て嬉しい気持ちから、友達などに伝えたい気持ちは痛いほどわかりますが、初日に家に招く様なことは絶対にしないでください。
環境に慣れていない猫にストレスを与えることになり、来客に爪を立てて傷つけてしまう可能性もあります。
お互いが怪我を負わないためにも初日は家族だけでゆっくりと過ごすようにしましょう。
大きな音は立てないようにしましょう
猫は音に敏感です。
慣れていない音には特に敏感に反応します。
テレビの音なども慣れていない猫にとってはストレスを感じる可能性があります。
初日はテレビの音などもなるべく小さい音にして、インターホンの音などもなるべく避けるようにしましょう。
新しい家族が子猫の場合
子猫の場合の注意点は次の2つです。
寝ているときは邪魔しないこと
子猫のときは寝るのが仕事です。
成猫よりも睡眠の時間を多く必要とします。
初日から安心してもらうために、子猫が寝ている間の写真撮影などは避け、そっと静かにしておいてあげましょう。
危険なものはあらかじめ片付けること
子猫は活発で好奇心旺盛です。
目に映るものすべてが新鮮で、なんでも口にくわえたり、引っ掻いて遊ぼうとします。
コードや電化製品などの感電性のある危険なものは、できるだけ床や目に見える位置に置かずに隠しましょう。
猫を家族に迎える際の食事や食べさせ方
猫にバランスの良い食事を与えるためには「総合栄養食」といったフードが必要になります。
一般的にはドライフードやカリカリと呼ばれているものです。
迎えて間もないときは、もともとペットショップなどで食べていたものを中心に与え、必要に応じて副食を与えるようにしましょう。
キャットフード(ドライフード)
ペットショップやブリーダーから猫を迎えた時は、そこで与えられていたフードを購入して与えるのが一番良いでしょう。
フードを変えたい場合は、今までのフードに少しずつ新しいフードを混ぜて与えるようにしましょう。
子猫の場合はドライフードをお湯でふやかしてペースト状にして与える方法もあります。
ウェットフードやちゅ~る
主にウェットフードは缶詰タイプのフードのことです。
特定的な栄養価を含むタイプが多く、ドライフードよりも総合的な栄養価は落ちてしまいますが、食べやすさから子猫や老猫に与えるのに適しています。
また、初日でドライフードもウェットフードも食べないという時は、嗜好性の高い「ちゅ~る」を与えるのをおすすめします。
ちゅ~るだけをずっと与えていては必要な栄養を補えないので、ドライフードを食べないときの秘策的に与える程度にしておきましょう。
綺麗で新鮮な水を用意しよう
水は常に新鮮なものを用意してあげましょう。
そもそも猫は水を多く飲まない動物です。
器にたくさんの水を入れてあげても、ほんの少ししか飲まないので、そのまま1日放置されてしまうこともありますが、最低でも朝と夕に1回ずつ新しい水に入れ替えましょう。
猫を家族に迎える際のトイレマナー
猫を迎えた初日にトイレマナーを覚えさせるのは難しいでしょう。
早めにトイレマナーを覚えさせないと家のあちこちでおしっこやウンチをしてしまいます。
初日にできるトイレマナーをご紹介しますのでぜひ実践してみてください。
ずばり『抱っこしてトイレに連れていく』です。
初日はトイレマナーを覚えさせるのに飼い主さんも猫も失敗するのは当たり前のことです。
おしっこを催していたら抱っこしてトイレに連れていきましょう。
これを繰り返すことで猫からトイレに入って用を足すことを覚えてくれます。
初日は新しい家族が増えたことで飼い主さんも猫も失敗だらけです。
失敗することで世話の仕方を徐々に覚え、少しずつ飼い主さんと猫との関係が築かれていきます。