猫の疑問あれこれ

健康診断は迎えてすぐに、定期的な健康診断に必要な6項目

猫と幸せに暮らしている方、新たに猫を迎えたばかりの方、皆さんはどんなタイミングで猫の健康診断に行っていますか?

「健康診断ってした方がいいのはわかるけど猫は嫌がる」
「多頭飼いで全頭連れて行ったらお金がすごくかかっちゃう」
「せっかくやるなら検査項目はできる限りやってあげたい」

など、いろいろ悩まれることもあるかとと思います。

今回は健康診断をどんなタイミングで、どんな検査をやればいいのか、どれくらい費用がかかるのかについて触れていくとともに、混合ワクチンの時期や避妊去勢の時期についてもご説明します。
猫の定期検査

生まれて初めての健康診断から定期的な健康診断に必要な6項目

猫は1年に4歳年を取りますので、子猫を迎えたらすぐに健康診断に連れて行くのがベストです。

その後も理想は半年に1回程度、最低でも1年に1回は一般身体検査だけでも行うと良いと言われています。

また適度な年齢(7~8歳くらいを目安)を迎えたタイミングで全身検査を行うことで、今まで蓄積してきたデータと比較することができ、異常の発見をより正確でスピーディに診断してもらえる利点があります。
このころの年齢は、成猫フードからシニア猫フードに切り替える時期でもあるので、獣医さんとどのようなフードが飼い猫に合うのかを相談しながら決めていけるいいタイミングでもあります。
※純血種の場合は1~3歳までに一度全身検査することをおすすめします。
純血種は若い時から心臓や腎臓に病気を持っている可能性が高く、病気を早期発見することで体調管理により進行を遅らせることができ、普通に生活して、普通に寿命を全うすることもできます。

気になる費用ですが、全身検査の場合は3万円前後が相場のようです。
問診や触診のみであれば1,000円~1,500円で診てもらえることが多いようです。
動物病院によって大きく差が出ますので、事前に確認することをおすすめします。

猫は症状が出てきたときは、すでに手遅れであるといったことが多いのも特徴です。
健康維持の第一歩として定期的な健康診断を行うことが重要となります。
お得に健康診断を受けられるキャンペーンなどを行っている動物病院もありますので、多頭飼育の飼い主さんなどは上手に活用してみてはいかがでしょうか。

基本的な検査6項目
  • 一般身体検査
  • 血液検査
  • 尿検査
  • 糞便検査
  • X線検査
  • 超音波検査

この6項目の検査はどのうようなものなのか詳しくご説明します。

一般身体検査

視診、触診、聴診、打診などによって猫の健康状態を調べる方法を一般身体検査と呼びます。
そのほかにも、体重、体温、心拍数や呼吸数を調べるのもこの一般身体検査で行います。
視診は目で観て異常を見つける診断法で、目、耳、歯や皮膚に異常が無いか検査します。
触診は動物の体を触って異常を見つける診断法で関節、骨や体表、腹部内を触り異常が無いか検査します。
聴診は聴診器を用いて診断し、心臓や肺の音、腹部内の音を聞き異常が無いか検査します。

血液検査

血液検査ではCBCと血液化学検査を用いて異常が無いか調べます。
CBCは赤血球、白血球、血小板の数を調べて貧血、感染症、止血異常のリスクを判定します。
血液化学検査では肝臓、腎臓などの臓器の働きや栄養不良、代謝異常、糖尿病などが無いかを判断します。

尿検査

尿検査では、試験紙検査、比重、沈査を行い異常が無いか調べます。
試験紙検査では、尿の性状10項目を測定し、糖尿、蛋白尿、尿pH、潜血、炎症などの異常が無いか調べます。
比重では尿の濃さを測り、腎臓の機能をチェックし異常が無いか判断します。
沈査では尿を顕微鏡で観察し、異常が無いか判断します。

便検査

便検査では、肉眼的検査と直接塗抹顕微鏡検査を行い異常が無いか調べます。
肉眼的検査では、糞便量、硬さ、色、臭気、粘液付着の有無、血液成分の混入の有無、寄生虫の有無を確認し判断します。
直接塗抹顕微鏡検査では、寄生虫卵の有無や運動性病原体の有無を確認し異常が無いか判断します。

X線検査

X線検査(レントゲン)では、単純レントゲン検査と造影剤を用いるレントゲン検査を行い異常が無いか調べます。
単純レントゲン検査では、血管、気管、気管支、肺の大きさ、臓器の大きさ、骨折や変形が無いかを調べます。
造影剤を用いるレントゲン検査は単純レントゲン検査ではわかりにくい部位の検査に利用しますが健康診断では単純レントゲン検査のみで十分です。

超音波検査

超音波検査(エコー検査)では超音波を使って心臓や臓器など体の内部構造や運動状態を調べます。
胸部超音波検査と腹部超音波検査があり胸部では心臓の内部構造を、腹部では様々な臓器の大きさや形内部構造を観察し判断します。
CT検査や内視鏡検査は、さらに詳しく調べることができますが猫の場合は麻酔を利用する必要がありリスクも高めてしまうためあまり強くお勧めはしていません。

ワクチンは生後2ヶ月から

生後2ヶ月より混合ワクチンを注射します。
ワクチンの日程は以下の通りです。

生後2ヶ月1回目混合ワクチン
生後3ヶ月2回目混合ワクチン
1年後年1回のワクチン接種が必要

※保護したり、譲渡会などで出生がはっきりわからない猫の場合は猫白血病検査と猫エイズ検査を受ける必要があります。
検査の結果によってワクチンの種類や接取時期が異なることがありますので獣医さんと相談するようにしてください。

猫にもマイクロチップをおすすめします

個体識別のために皮下組織内に挿入することができる小型の埋め込みチップです。
生体適合ガラスを使用しているので刺激や害は猫にありません。
最近は災害時などにはぐれてしまったり、逃げ出してしまった場合、マイクロチップの挿入している猫は個体確認を行うことができるので飼い主のもとへ早く戻ることができます。
また海外へ渡航する際も一緒に連れていく場合は動物検疫制度の中で必要とされる場合があります。
マイクロチップの装着には事前予約や手続きが必要なので埋め込みたいと決めたらかかりつけの獣医さんや最寄りの動物病院に問い合わせると良いでしょう。

去勢と避妊は将来をよく考えましょう

メス猫は生後6ヶ月以降、オス猫は生後8ヶ月以降から避妊・去勢を行うことができます。
メス猫は発情の時期を迎えると定期的に発情し、高い声で鳴いたり、トイレ以外の場所で排泄をしてしまうことがあります。
避妊手術を行うと以下のようなメリットがあります。

・乳腺腫瘍の予防
・子宮蓄膿症の予防
・偽妊娠症状の予防
・望まない妊娠の回避
・発情時の出血や体調の変化がなくなる

子供を作る予定がなければ避妊手術を行うことをおすすめしますが、一度避妊手術を行ってしまうと一生子供ができない体になってしまうため、よく考えたうえで避妊手術を行うようにしましょう。
オス猫は生後8ヶ月を過ぎると発情しメス猫を求めて外に外出することが多くなり縄張り意識が高くなり、家中にマーキングする行為が見られます。
去勢を行うと以下のようなメリットがあります。

・前立腺肥大や会陰ヘルニアの予防
・精巣・睾丸腫瘍の予防
・マーキングや粗相の軽減
・攻撃的な行動の抑制

避妊・去勢を行うことでホルモンバランスが乱れ太りやすくなる個体が多いです。
手術後、傷跡などが落ち着いたら低カロリー、低脂質なフードに切り替えるなどを行わないと肥満になってしまう危険がありますので注意が必要です。