皆さんは猫を飼うと決めたときにまず何をしますか?
ペットショップに行き猫を見たり、猫のグッズの値段を調べたり、病院代や保険代などを調べたりするのではないでしょうか。
ここでは猫を飼う前にしなくてはならない心構えや環境づくりについてご紹介します。
飼い主の心の準備
猫を飼うということは、家族が1人(1匹)増えるということです。
その分お金もかかりますし、猫に費やす時間も作らなくてはいけません。
また、一人暮らしでも家族と暮らしている場合でも、周囲の協力なしで飼育することは難しいことも多々あります。
この先5年後10年後に変わらず飼育できる環境が整えることができるのか、家族に迎える前にもう一度考えておきましょう。
猫の飼育環境の準備
猫は物音に対して非常に敏感で怖がりです。
猫が逃げるための猫のための空間が用意できたら次のものを準備しましょう。
猫が落ち着ける場所に水飲み場とフードを用意しましょう
フードや水は1ヶ所ではなく、複数の場所に用意しましょう。
猫は人の往来する場所を好まないため、人の通りが少なく、静かで落ち着ける環境で安心してご飯を食べたり、水を飲みたがりますので、猫の気持ちを考えて場所を用意しましょう。
さらに猫はフードを少量ずつ食べる習性があるので1日分を複数の場所に分けて置くようにしましょう。
水も同じように複数の場所に置いてあげるとよいでしょう。
猫がいつでも隠れられる猫のための空間を作ろう
猫は聞きなれない物音や人の挙動にとても敏感で不安や恐怖を感じることがります。
そのような時、狭くて暗い周囲が囲まれたような場所に隠れようとします。
新しい家の環境や風景に慣れるまで外に出てきません。
飼い主さんの体質を確認(アレルギー)
猫を飼いたいと思ったら、まず飼い主さんが猫アレルギーではないかのチェックを行いましょう。
もし飼い主さんが猫アレルギーだった場合、猫と遊ぶことで次のような症状に悩まされます。
- 目が充血する
- 鼻がかゆくなる
- くしゃみが出る
- 湿疹が出る
これらの症状は、軽度であったり、症状が治まるのに半日以上かかる重度な場合もあります。
猫を飼いたいと思ったら、まずは猫カフェなどで触れ合ってみたり、ペットショップで希望の子を触らせてもらうなど、猫に対するアレルギーをチェックしましょう。
猫種によってもアレルギーが出やすい猫種と下記のようなアレルギーの出にくい猫種がいると言われています。(実際にアレルギー症状が軽減されているという証明はありません)
- シャム
- サイベリアン
- ベンガル
- スフィンクス
- ロシアンブルー
飼いたい猫種が決まっている場合は、なるべく同じ猫種でアレルギーが出るかどうかをチェックしてみることをおすすめします。
猫を迎える前に用意しておくと良いアイテム
猫を飼う際は、下記のようなアイテムがあれば飼育するには問題ないと思われますが、さらにアイテムを充実させることで愛猫や飼い主さんがより生活しやすくなる便利アイテムを紹介しますので参考にしてみてください。
- 爪とぎ
- トイレ
- キャットタワー
- キャットハウス
- おもちゃ
- フード
- 食器
- ペットキャリー
新しいおもちゃではなく、安心できる匂いのついたおもちゃ
ペットショップやブリーダーなどから猫を迎える場合には、その猫が大切にしていたタオルやおもちゃなどを一緒にもらっておきましょう。
猫にとって匂いはとても大切です。
飼い主さんや家の柱などに体を擦り付けている姿を見ることはないでしょうか?
この行動をマーキングといいますが、自分の匂いで満たされている空間を猫は好み、自分の匂いの中で生活することで安心します。
新しい家の中では、不安と恐怖でストレスが溜まってしまうため、少しでも落ち着けるように以前使っていたものなどを用意して安心させてあげましょう。
洗濯ネットを用意しましょう
猫の性格にもよりますが、気性が荒い猫は、家に迎えたときにストレスから飼い主さんにいきなり飛びついてくることがあります。
また、先住猫がいる家に連れて帰ると喧嘩をしてしまう恐れもあるので、はじめて自宅に連れて帰るときは洗濯ネットに入れて自宅の中に入り、少し様子を見てから放してあげましょう。
愛猫専用の洗濯ネットを用意しておくと、動物病院などに連れていく際にも使用できるので1枚は用意しておきましょう。
動物病院などでは、診察台の上で暴れないようにするために洗濯ネットが使われることが多いです。
必要なものだけを買い揃えることから始めましょう
はじめて猫を迎える飼い主さんは、あれもこれもと衝動買いをしてしまうものですが衝動買いは禁物です。
猫の飼育には、日常で使う食事代やトイレ代(猫砂など)、爪とぎなどのグッズ代に加え、医療費、保険費などのが必要となり、思ったより支出が膨らみますので、まずは必要なものから買い揃え、その後におもちゃや体ケアに必要なものなどを買い足すのが良いと思います。
もし飼い主さんがアレルギーだった場合は、医療費や治療薬なども必要になります。
万全の体制や準備、心構えも大事ですが、まずは猫が落ち着ける環境づくりに注力し、必要に応じて物品も揃えていくことをおすすめします。