ポメラニアンの基本情報
原産国 | 正式名称 (英語表記) | |
ドイツ | ポメラニアン (Pomeranian) | |
平均体高 | 平均体重 | 平均寿命 |
オス:18~22cm メス:17~21cm | オス:1.8~2.5kg メス:1.5~2.3kg | 12~16歳 |
ポメラニアンのルーツ
ポメラニアンは、ドイツからポーランドにかけて広がるポメラニア地方が原産の小型犬です。
16世紀頃、スピッツ(鼻先と耳が尖った犬種の総称)の一種であるサモエドの品種改良によって誕生しました。
当時は中型犬ほどの大きさでしたが、17世紀に英国のヴィクトリア女王のお眼鏡に適ったことからイギリス王室や貴族の間で人気が高まり、小型犬を好むイギリス人の趣向に合わせた品種改良が繰り返されて今の小型犬サイズになりました。
現在では国際畜犬連盟からジャーマン・スピッツの一品種として登録、分類されていて、ツヴェルク(小さい)・スピッツという名前で世界中に知られています。
ポメラニアンの特徴
ポメラニアンはアンダーコートとオーバーコートによるダブルコートの被毛が特徴的で、丸みのあるモコモコした外見が特徴的です。
被毛の色は、最初は白が主流でしたが、近年ではオレンジやブラック、クリームなど多様な色が混じった固体が増えています。
耳は尖って小さく、フォックスヘッドと呼ばれます。鼻筋は尖っていますが、他のスピッツ犬種に比べると短くて平面的な印象です。
ポメラニアンの性格
ポメラニアンの前身であるサモエドは牧羊犬やソリ犬として活躍していた犬種のため、その性格を強く受け継いでいます。
統率のとれた群れの中で実力を発揮します。人間の生活にも適応しやすく、相手が何を望んでいるのかを察する能力に長けていて、しつけが容易な犬種です。
その反面、警戒心が強く敏感な一面もあるため、小さな物音に反応して激しく吠えたり、気になるものに咬みつくこともあります。
スッピツ犬種は、甲高い鳴き声が特徴的です。ポメラニアンも例に漏れず大きな鳴き声を発します。近隣トラブルを防ぐためにも、きちんとしつけをして吠え癖をつけないことが大切です。
ポメラニアンの病気や体ケア
ポメラニアン特有の疾患はありません。小型犬のわりに頑丈な体をしていて、怪我や病気はあまりしない犬種です。
しかし、骨が細いので過度の運動により股関節や膝関節の脱臼、骨折を起こす危険があるため、注意が必要です。
被毛の量がとても多いので、定期的にブラッシングを行うことで皮膚病やノミ、ダニの寄生を予防できます。
春や秋の生え変わりの時期は大量に被毛が抜けるので、放っておくと毛玉になったり、蒸れて皮膚に疾患が現れる場合があります。
ブラッシングは1週間に2回程度が効果的です。トリミングも定期的に行いましょう。
ポメラニアンの別名
- ジャーマン・スピッツ(German Spitz)
- ツヴェルク・スピッツ(Zwerg Spitz)