犬の足裏にある肉球は、犬にとって様々な役割を持っている大事な部分ですので足元ケアをしておくことはとても大切なことです。
肉球の果たす役割の一部として体温調節や衝撃の吸収、地面の暑さや冷たさから守ってくれるなど、人間にとっての靴のようなものといっても過言ではないでしょう。
ですから肉球はもちろんのこと、爪、足の裏のムダ毛などはいつでもきれいに整えておく必要があります。
今回は足元ケアについて部位別にまとめました。
肉球のケア
肉球で注意するべきは乾燥。
飼い主さんがやってしまいそうなミスとしてありがちなのが、散歩後に足を洗ってしまうことです。
土や汚れをキレイに落としてあげたいという気持ちはわかりますが、かえってこれが肉球の乾燥を招いてしまうのでやめましょう。
正しい散歩後の肉球ケアは、乾いたタオルなどで拭きとるだけです。
それでも汚れがどうしても気になる場合は、水だけで拭き取ったあとに乾いたタオルで拭くようにしましょう。
これで大体の汚れは取れるはずです。
クリームを使った肉球の乾燥対策がおすすめです
乾燥対策としておすすめなのがクリームではあるのですが、使うものは犬が舐めても大丈夫な天然性のものにしましょう。
犬は何でも舐めてしまうため、白色ワセリンなどは害がなくておすすめです。
クリームを使う際は、終わった後に保湿のために靴下を履かせたりするとより効果的でしょう。
- まず蒸しタオルで汚れを取りながら肉球を柔らかくします。
- 次にクリームをつけてマッサージします。
- 最後に靴下を履かせるのですが、寝る時や長時間の使用は蒸れの原因になるためやめましょう。
最後に靴下を履かせるのですが、寝る時や長時間の使用は蒸れの原因になるのでやめましょう。犬にストレスを与えてしまうこともあるため、着用時間には注意が必要です。
肉球は犬の急所のため、触られるのを嫌がる子も少なくないでしょう。
小さな頃から肉球に触られることに慣れさせるとケアも楽にできます。
肉球に触るのを嫌がる場合には、決して無理やりやることのないようにしましょう。
まずは軽めのマッサージから始めてみることをおすすめします。
マッサージはリラックス効果があるのはもちろんのこと、病気の早期発見にも繋がるため、ぜひ取り入れてみてください。
爪切り
犬の爪切りは月に1回くらいで良いとされていますが、日頃からよく歩いている子とそうでない子では爪の伸び方が違ってきますので一概には言えません。
- では目安はどのくらいなのでしょうか?
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家の中がフローリングの場合、歩くときにカチャカチャと音が出るくらいです。
音がするようになったら爪切りをするようにしましょう。
爪切りのタイプを選ぼう
爪切りのタイプは「はさみタイプ」よりも「ギロチンタイプ」の方が扱いやすいかと思われます。
爪切り初心者の場合は、念のため止血剤も準備すると良いでしょう。
- どうやって爪を切るの?
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料理の面取りを思い浮かべて、いきなり大きく切るのではなく少しずつ切っていきましょう。
切って良い爪の目安は、横から爪を見ると血管が透けて見えるので、そこの数ミリ手前でやめましょう。
爪が黒い場合は難しいのですが、断面が白から透明に変わってきたなと思ったらやめましょう。
心配な場合は獣医師さんに相談すると良いかと思います。
注意が必要なのは爪切りをするタイミングです。犬の爪は伸びる時に爪の中の血管と神経も伸びるため、前に切った感覚で切ってしまうとそこまで切ってしまいかねません。少しずつ切りましょう。
そして爪切りをする時に犬が怖がってしまう時には無理にやらないようにしましょう。
失敗して痛い思いをするとトラウマとなり余計に苦手になってしまいます。
怖がっていたり嫌がっている場合は獣医師さんにお願いしましょう。
基本的に犬は爪切りをされている様子が見えると怖がってしまいます。
良い方法としては、四本足で立たせて爪を切りたい足を軽く後ろに曲げるようにするとワンちゃんから見えない位置でのカットになるのでおすすめです。
そして爪切りの際に忘れてはならないのが「狼爪」。
これは直接地面には触れないので忘れがちですが定期的に切る必要がある爪です。
足の裏のムダ毛カット
肉球に毛がかかるくらいになったらムダ毛をカットする必要が出てきます。
ムダ毛を切らないとフローリングで滑りやすくなり足に負担がかかってしまいます。
ムダ毛カットするにはハサミは危険なのでバリカンを使うと良いでしょう。
バリカンの欠点を言うとすると、音にびっくりしてしまう可能性があることです。
そのため、バリカンの音にまず慣らしてあげることが大切です。
バリカンの音に怖がるようだったら、まずはバリカンを犬の体に付けたままおやつをあげてみましょう。
「バリカンが体に付くと良いことがあるのだ」とインプットさせるのです。
慣れるまでは2人がかりでやると楽にできますが、その時は強く抑え込まないように注意が必要です。
あまりにも暴れておさまらないという場合には動物病院などを頼ってみましょう。
肝心のムダ毛カットのやり方ですが、まずは足の裏を見てみましょう。
そうするとかかとの方からつま先に向かって毛が生えていることが確認できると思います。
その流れに沿ってカットしていくのですが、刃は肌と水平方向になるように当てて下さい。
そして皮膚に軽く押しあてながら、肉球に沿わせるようにしましょう。