天気の良い日に愛犬を連れて、ドッグランや公園でアクティブに遊びたい飼い主さんは多いと思います。
普段のお散歩だけでは解消しにくい犬の運動不足に最適なドッグスポーツや遊び方、おもちゃの使い方などについて解説します。
ドッグスポーツを始める時期や犬との遊びについて
犬にとって飼い主さんとドッグスポーツを始めるのに適した時期は、およそ生後半年後からです。
それ以前の年齢では、幼すぎてまだ予防接種が終わっていなかったり、基本的なしつけの途中などでトラブルが起きやすいため、仔犬時期から遠くに連れ出すのは控えておきましょう。
犬種によりますが生後半年を過ぎたあたりから、免疫力も強くなり、骨や筋肉が発達してくるので犬の社会化や運動不足解消のために、ドッグスポーツを始めることはとてもいいことです。
犬にとっての遊びとは
犬の遊びは、運動も兼ねています。
もともと、犬は動くのが大好きで適度な運動が必ず必要です。
お散歩に行くのは、室内で飼っている犬の運動不足解消のためと社会化の勉強のためです。
一方でフリスビーやボールなどを使った広い場所での犬の遊びは、犬が全身の筋肉をフルに使うことができる絶好の機会です。
このような、からだを思い切り使って飼い主さんと一緒に遊ぶ時間は、犬にとってとても楽しく幸せな時間であり、運動不足とストレス解消にもなります。
ドッグスポーツで使うフリスビーやボールなどを使用する際の注意点
公園やドッグランなど広い場所でドッグスポーツをする時に役立つのが、フリスビーやテニスボール、犬用のボールといった犬用のおもちゃです。
ただし、ドッグランではこういったおもちゃの使用が制限されているところがあります。
公園でも、ボール遊びや犬のリードを離す行為が禁止されている場所が多いため、事前に必ずチェックしておいてください。
犬用のフリスビーの選び方
犬用のフリスビーには様々な種類がありますので、愛犬の体格や口の大きさなどを考慮して、適当なサイズや重さの種類を選んであげることが大切です。
また、普段から噛んだり匂いを嗅がせたりといったことをさせて、ある程度フリスビー自体に慣れさせておくと、実際に使う時により楽しく遊べます。
選び方のポイントは、愛犬の大きさに加え、体力や運動能力で考えることです。
小型犬でも走ることが大好きな犬はたくさんいますが、フリスビーが大きすぎると咥えにくくなってしまいますし、重すぎると走りずらくなってしまいます。
中型~大型犬の場合は、噛む力がより強いため、小さなフリスビーだとすぐに壊れてしまうこともありますので、強い力で噛んでも壊れない、頑丈そうなタイプを選ぶと良いでしょう。
犬とのフリスビーの遊び方
フリスビーを投げてみるとわかりますが、弧を描くようにして想像以上に高く飛ぶことを心得ておきましょう。
また、ボール遊びよりも、フリスビーのほうが犬のジャンプ力が必要になるため、愛犬の体力や能力を考えた投げ方が必要となります。
- 犬を「お座り」させます。
- いきなり投げるのではなく、「1,2,3,GO」とカウントとGOサインを出すようにしてください。
- GOサインと共に投げます。 ※最初は近距離から始めます。
- 犬がうまくキャッチできたら、飼い主のところへ持ってくるように指示します。
GOサインに合わせて犬が走り出すようになると、フリスビーだけでなく、ボールなどでも「取ってこい」の遊びが上手にできるようになるでしょう。
ドッグスポーツに必要なしつけ
フリスビーでもボール投げでも同じなのが、「投げたものを咥えて飼い主のもとへ戻る」までが遊びの一連の流れだということです。
これは犬と楽しく遊ぶためのしつけでもあります。
ですから犬がフリスビーを咥えたら、きちんと戻ってくるように指示します。
「持ってきて」でもいいですし、膝を叩いて合図しても構いません。
犬が分かりやすい合図を見つけてあげてください。
始めのうちは、フリスビーを持ってきても、飼い主が触ろうとすると取られまいと怒る犬もいます。
その際は、取り上げるのではなく、「離さないとまた投げてくれない」ということを覚えさせるために、犬が離すまで褒めないようにします。
投げたものを咥える、飼い主に持ってくる、加えたものを離すといった一連の動作は、犬との遊びの基本となりますので、遊びながらしっかりとしつけましょう。
犬がちゃんと持ってきて、口から離した時に初めて褒めてあげるようにするのが早く覚えてもらうコツです。
犬とのボールでの遊び方
フリスビーだけでなく、ボールを投げて取ってくるという遊びも犬は大好きです。
フリスビーに反応しなくても、ボールは追いかける犬もいるというほどボールは犬との相性が抜群な遊びです。
犬と遊ぶ時のボール選びもフリスビーと同じで、犬の体の大きさや運動能力で判断しましょう。
ただし、ボールの場合は、口や体の大きさに比べて大きくて固いボールだと、犬が咥えるのが辛くなったり、途中で落としてしまうことがありますので、ボールの大きさや硬さ、重さにも注意して選びましょう。
ボールでの遊び方は、基本的にフリスビーと変わりません。
球状のため、フリスビーよりも遠くに転がっていってしまうことがありますので、初めは軽く転がす程度からチャレンジし、慣れてきたらだんだんと距離を伸ばす、といった力加減が必要です。
フリスビーよりもジャンプ力は必要ありませんが、愛犬を走らせたいのであればボールのほうが向いています。
軽いボール遊びであれば室内でも可能ですので、室内で慣れさせてから広い場所でたくさん遊んであげてください。
まとめ
ドッグスポーツの中でも、フリスビーやボール遊びといったものは、犬が持つ狩猟本能を搔き立てる楽しい遊びです。
ただし、公園や広い場所で遊ぶ時は、他の人の邪魔にならないような十分な配慮をしてください。