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犬の椎間板ヘルニアの症状や治療法、発症の原因や予防法も解説

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犬を飼っていると椎間板ヘルニアという言葉を耳にすることは多いです。

ミニチュアダックスフンドやウェルシュコーギーなど胴の長い犬種にはよく見られる病気ですが、どの犬種でも椎間板ヘルニアになる可能性はあります。

椎間板ヘルニアになってしまうと、犬だけでなく、飼い主さんも看病のため行動に制限がかかってしまうので、是非とも予防策をしっかりと理解して対策していきたいものです。

椎間板ヘルニアになりやすい習慣から予防策まで、罹る前に知っておきたいことをご紹介します。

目次

椎間板ヘルニアとは

椎間板ヘルニアを発症すると、犬は立ち上がれなくなったり、ウンチやおしっこも垂れ流しになってしまうような状態になります。

背骨の間に存在するゼリー状の組織を椎間板と言い、骨と骨の間のクッションのような役割をしています。

椎間板ヘルニアは、その椎間板が何らかの原因で外れ、脊髄を圧迫してしまっている状態のことを言います。

椎間板ヘルニアの症状には以下のようないくつかののグレードがあります。

ヘルニアのグレード

出典(動物再生医療センター病院ホームページより)

https://hospital.anicom-med.co.jp/arm-center/owner/explanation/discherniation-grade/

グレード1では歩くことはできる状態ですが、階段の上り下りや抱っこを嫌がり、しきりに背中を丸めるなどの行動が目立ちます。

グレード2ではグレード1よりも足の力が弱まり自力で立てる限界の状態で、歩くとふらつくようになり足先が時折反るような症状が出ます。

グレード3では自力で立つことが困難になり、痛みが麻痺に変わっていきます。

自分の意志で排尿することは可能ですが、歩行が困難なため飼い主の補助が必要です。

麻痺は始まっているものの、足先をつねられた痛みは感じることができます。

グレード4では自力で立つことはおろか、自らの意思で排泄が困難になります。

排泄ができずに溜め込んでしまう子もいるので注意して観察してあげることが必要となります。

足先の痛みは、かろうじて感じることができる状態です。

グレード5は椎間板ヘルニアの中で最も悪い状態で、グレード4で感じていたかすかな痛みさえも感じることができなくなり完全に痛覚が消失します。

なぜ椎間板ヘルニアになるのか

1つ目はの要因としては、年齢(犬が高齢になってきたこと)です。

一般的には7歳か8歳くらいの犬がヘルニアになりやすいと言われています。

椎間板の外側にある組織が老化してきて、中に入っている柔らかい組織が飛び出しやすくなるからです。

2つ目は遺伝です。

軟骨異栄養症になりやすい遺伝子を持つ犬種が多く椎間板ヘルニアになりやすいと言われています。

軟骨異栄養症になりやすい遺伝子を持つ犬種としてよく挙げられるのがミニチュアダックスフンドです。

軟骨が骨に変わるところがうまくいかなくなる病気で、椎間板の形成に影響をきたし、椎間板の役割(クッション)がうまくいかず椎間板ヘルニアになります。

好発犬種は以下のような犬種が挙げられます。

アクサダイレクトのペット保険調べ
  1. ミニチュアダックスフンド
  2. トイプードル
  3. フレンチブルドッグ
  4. チワワ
  5. ペキニーズ
  6. ウェルシュコーギー
  7. パグ・パピヨン

好発犬種とは、「疾患が発生しやすい犬種」のことです。

椎間板ヘルニアに罹っているは小型犬に多いと言えます。

大型犬であれば椎間板ヘルニアになるリスクは少ないのかと言われると、そうではないのが事実です。

小型犬から大型犬まで同じ確率で椎間板ヘルニアになるリスクはあります。

日頃から椎間板ヘルニアにならないような対策が必要です。

椎間板ヘルニアになりやすい3つの生活習慣

椎間板ヘルニアは体が動かなくなったり、麻痺している状態とお伝えしましたが、なるべくならないように気を付けたい生活習慣についてお伝えします。

階段の上り下りに注意しよう

階段から降りたり、上ったりすると腰を痛めやすいです。

階段の他にもソファーやベッドから下りたり、ジャンプをすることで腰に衝撃が加わりヘルニアになりやすくしてしまいます。

上ったり下りたりする場所では、できるだけステップやクッションシートを使うようにしましょう。

高くジャンプすることに注意しよう

ソファーやベッドへ上る時のジャンプや下に降りるときのジャンプはとても危険です。

飼い主さんが家に帰ってきたときなども喜んでジャンプをする犬もいますが、腰を痛めつけやすく習慣になってしまうと椎間板ヘルニアになりやすくしてしまいますので注意が必要です。

3、 抱き上げ方に注意しよう

愛犬の抱っこの仕方に注意が必要です。

腕を持ったまま犬を抱き上げると、体がぶら下がるため腰に負担がかかります。

人間と犬は腰の形が違うため注意が必要なことを覚えておくと共に、抱っこしたときに鳴いたりする場合は要注意です。

愛犬を抱き上げる際は、胴体を持ち上げるような感じではなく、優しく抱えるよう抱き上げることが大事です。

椎間板ヘルニアにさせない3つの予防法

絶対に椎間板ヘルニアにさせない方法をご紹介します。

食生活、外出時、家の中の3つのシチュエーションから予防方法をお伝えします。

食生活における予防法

肥満になると椎間板になりやすく、太っていると関節を痛めてしまうだけでなく胴全体も痛めてしまいます。

そのため食生活で太らないようにしていく予防策が必要です。

普段からお菓子の与え過ぎには注意し、人間食を与えないなど今までの食事を振り返ってみましょう。

場合によってはダイエット食に切り替えたり、散歩を増やしたり、運動を取り入れるなどの工夫が必要になります。

外出時における予防法

激しすぎる運動はできるだけ避けましょう。

歩いていても他生の段差は気にしないことが多いですが、そういった小さな段差も積み重ねで椎間板ヘルニアを招いてしまうことを念頭に置き散歩や運動をしましょう。

また、フリスビーなどもジャンプをする回数が多いためヘルニアを招きやすいため危険です。

家の中における予防法

できるだけ階段の上り下りは行わせない方が良いでしょう。

またソファーやベッドの上り下りも危険です。

2本脚で立ち上がって歩いたりする姿もヘルニアになりやすくなってしまうので注意が必要です。

滑りやすいフローリングも腰に負担をかけるため、クッションフロアなどをなるべく利用したり、犬が歩くスペースはジョイントマットを敷くなどの対策が必要です。

椎間板ヘルニアを発症してしまったら

どんなに気を付けていても椎間板ヘルニアを発症してしまうこともあります。

突然の発症にびっくりしてしまい、対応に焦ってしまう飼い主さんも多いです。

椎間板ヘルニアは、しびれや麻痺などの強い痛みが見られる病気ですが、早めの気づきや処置で回復することも多い病気です。

焦らず落ち着いて愛犬のグレードを冷静に把握し、かかりつけの動物病院に相談をしましょう。

普段から背中や腰に負担をかけないような生活を心がけていれば発症リスクも防げますので対策を講じてみてください。

犬のヘルニアチェック

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