愛犬に留守番をさせるのは、飼い主さんも心苦しいものです。
でも、飼い主さんにもどうしても一緒に居られない時間があります。
日中の犬の留守番が不安・・・・という飼い主さんに、犬の留守番のしつけ方や犬にストレスを与えずに留守番させる方法についてご紹介していきます。
犬に留守番をさせるときに気をつけたいこと
短時間の留守番であればあまり不安になりませんが、日中の誰もいない家で、犬だけで留守番させるときは、何かあったらどうしよう・・・と、いろいろと心配になります。
そこで、「家に犬しかいない留守番」で気をつけたいことをまずご説明していきます。
留守番はいきなり長時間させない
愛犬に留守番をさせるときは、なるべく短時間の留守番から始めるのがポイントです。
特に仔犬の場合は、目が離せないことから、ゲージやサークルに入れっぱなしにせざる得ないのですが、ケージやサークルに取り残された仔犬は不安で仕方がありません。
「何か悪いことをしたから閉じ込められたのかな?」と飼い主さんが怒っているのではないかという不安が犬に生まれてしまいます。
まずは、ゆっくりと犬が独りぼっちになる状況に慣れさせることが大切です。
犬がイタズラしたら危険なものを撤去する
犬は、飼い主さんが思いもしないことをやる場面を目にすることがあります。
例えば、帰宅してみたらお気に入りのクッションがボロボロになっていたり、電気コードを引っ張って物を落としてしまうなど、枚挙にいとまがありません。
このような「犬がイタズラすると危ないもの」や「犬にイタズラされたくないもの」は、犬の手の届かないところへ予め移動させておき、コード類であればかじられない工夫をするなどの配慮が必要になります。
犬も好きでイタズラするのではなく、飼い主さんと一緒にいれない寂しさや留守番が退屈だったりと、犬にもイタズラしてしまう理由があります。
部屋の整理整頓は、飼い主さんの役目であることを忘れないようにしましょう。
犬に留守番を教えるしつけ方について
いざ犬に留守番を教えるときがきたら、飼い主さんはどのように犬をしつけていけばよいのでしょうか?
ここからは、愛犬になるべくストレスをかけず、上手に留守番ができるようになるための、具体的な教え方、しつけ方について詳しくご紹介していきます。
しつけの目標は、犬がケージやサークルの外で留守番ができるようにするところを目指しましょう。
犬の留守番のしつけ方
犬に留守番をさせるときは、「いきなり長時間の留守番にならないように気を付けましょう」とお伝えしました。
これを踏まえて、1週間~2週間ほどをかけて、だんだんと愛犬に短時間の留守番に慣れてもらいましょう。
一番初めの短時間(1~2時間)の留守番をさせるときには、ケージやサークルを使います。
しつけの目標と真逆ではありますが、最初はケージやサークルの中に入れ、飼い主さんは「出かけてくるね」と犬にきちんと声掛けして出かけます。
帰ってきたら、たくさん愛犬を褒めてあげてください。
褒められることで愛犬は自信がつきますので、少しづつ実績を積み重ねます。
少しづつSTEP1より長い時間留守番をさせていきますが、まだケージやサークルに入れて出かけるようにしましょう。
短時間の留守番を繰り返すうちに、犬も留守番を察知してケージやサークルに入らなくなってきます。
そうなったら無理矢理ケージやサークルに押し込むのをやめて、いよいよケージやサークルから出しての留守番の開始となりますので、外に出したまま出かけましょう。
飼い主さんが、どうしてもケージやサークルの外に出しての留守番に不安を感じる場合は、おやつを使ってケージやサークルに入れて出かけても大丈夫です。
ケージやサークルの内外に関わらず、STEP1と同じように「出かけてくるね」と声掛けしてから出かけましょう。
帰ってきたら、今までと同じように褒めて自信をつけさせます。
長い時間の留守番に慣れてくると、飼い主さんは、愛犬が留守中に何をしでかすのかなどがわかってきますし、犬も飼い主さんの言動から留守番することを理解しはじめます。
そこで、今度は飼い主さんの生活スタイルを犬に理解してもらいましょう。
だいたい決まっている散歩の時間や食事の時間と同様に、会社に行って帰ってくる時間をインプットさせましょう。
毎日帰宅時間がバラバラよりは、できるだけ帰宅時間は一定にすることが上手に留守番ができるようになるコツです。
毎日の留守番の時間が生活の一部となるように、飼い主さんにも一定の努力が必要になります。
家を出る時間よりは、帰宅時間を一定にするように心がけてみてください。
- 帰ってきたら必ず褒めて自信をつけさせましょう。
- 帰ってきて、もしもいたずらや粗相をしていても叱るのはやめましょう。
犬を叱る時は、「現行犯」が鉄則です! 時間が経ってから叱るのはNGだと覚えておきましょう。
犬が自信を深めていくことで、「飼い主さんのためなら我慢しよう」という気持ちになってくれるはずです。
様子を見ながらゆっくりと時間を延ばして留守番をしつけてみてください。
どうしても長時間の留守番をさせなければいけないとき
出張や旅行に行くことで、どうしても普段よりも長時間の留守番をさせなければいけないときがあります。
その際、一番の理想は、知っている人に家にいてもらうことです。
誰かの家に預けるのではなく、自分の家にいてもらうことがおすすめです。
犬が飼い主さんが帰ってくるのを待てる状況を作ることが大事です。
どうしても誰かにいてもらうことが難しく、誰かの家に預けなくてはならない場合は、一度遊びに行くなどして記憶を作っておいてから預けるとストレス緩和にもなるので理想です。
どちらも難しい場合は、ペットホテルに預けることを検討しましよう。
まとめ
今回は、犬に留守番をさせる方法について具体的にご紹介してきました。
飼い主さんにも生活があるため、犬の留守番はどうしても必要になります。
これから愛犬に留守番をさせたいと思っている飼い主さんは、焦らずにゆっくりと犬にストレスを与えないようにチャレンジしてみてください。