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犬のアレルギー症状とは?代表的な犬のアレルギーの種類と応急処置について解説

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愛犬との生活の中で「もしかしてアレルギーなのかな?!」と感じたことはないでしょうか?

愛犬の普段とは違う仕草や動作が見られたときに、飼い主さんがアレルギーかも?と気が付くことが多いようです。

犬のアレルギーには様々なものがありますが、体や耳を痒がっていたり、呼吸が苦しそうだったり、くしゃみを連発したりといったことが見られたらアレルギーのせいかもしれません。

もし犬のアレルギー症状のような仕草に気づいたら、慌てずに何が主な原因なのかを考え、出来るだけ早く動物病院へ連れて行って診察していもらいましょう。

犬のアレルギーの代表的な種類と、応急処置の方法をそれぞれ詳しく解説していきます。

目次

犬の皮膚アレルギー

犬の体はたくさんの被毛で覆われているため、皮膚の様子を容易に確認することができません。

例えば、体や耳を痒そうにしていたり、飼い主さんが触ろうとするのを嫌がったりするようであれば、皮膚アレルギーを起こしているのかもしれません。

犬の皮膚アレルギーが起こる主な原因
  • ダニや細菌、寄生虫などが原因で体の一部分の皮膚に炎症が起きている
  • ハウスダストや被毛の汚れ
  • 虫刺されが原因で痒みを起こしている

これらのアレルギーの原因は「外的要因」と言い、犬の体の中ではなく、犬の体の外側からの刺激や原因によって皮膚にアレルギー症状が起きています。

その他には、食物による皮膚アレルギーがあります。

こちらは「内的要因」となり、外部からの刺激などが原因によるアレルギーとは違うため、外的要因のアレルギーとは対処法が違います。

もし犬の皮膚アレルギーを見つけたら

愛犬が痒がっている場所が分かったら、患部の状態を確認してみましょう。

患部を確認するときは
  • 絶対にこすったり触ったりしない
  • 可能であれば患部の写真を撮る

患部を確認する時は、この2点を忘れないようにしましょう。

写真は、動物病院に連れて行った際、先生に「患部を見つけたときの状態」を報告するためです。

病院に連れていく時間がなかなか作れなかった場合、もし患部の状態が落ち着いてしまっていても写真を撮っておけば当時の状態を見てもらうことができます。

先生に画像を見てもらうことで診断がスムーズになるだけでなく、違う原因が見つかる可能性もあります。

犬の皮膚アレルギーの応急処置

愛犬の痒みの症状が、緩和される応急処置をパターン別でご説明します。

これからご紹介する方法は、あくまでも応急処置です。

動物病院へ行くまでの愛犬の辛さを軽減するための参考にしていただき、必ず動物病院で診察してもらいましょう。

患部が赤く腫れているが出血していない場合
  1. ガーゼなどを使って患部を清潔にする
  2. 大判のガーゼなどを使って患部を冷やす
  3. (出血していなかったら)市販の犬用の痒み止めを塗る

効果的にかゆみを取ることができる方法は「冷やす」ことです。

人や哺乳類には痛覚・痛点があり、「痒い」と感じるのは「痛い」と同じように「痛覚や痛点」が感じているためです。

そのため、腫れているということは「患部に熱感を持っている」ということなので、血流を穏やかにするために冷やすのが効果的です。

冷やす温度は、水道水くらいの温度で十分です。

氷で冷やしたり、アイスノンを使うのは犬にはやめましょう!

冷やした後で犬用の痒み止めなどの市販薬を清潔な指やガーゼでそっと患部に塗ってあげてください。

動物病院で痒みに使われる薬はステロイド剤がほとんどです。

市販のお薬なら強すぎるということはまずないと言えますので「治療する」というよりも「緩和するため」に使ってください。

患部が赤く腫れていて出血している場合
  1. 出血部分を清潔なガーゼや布を使ってそっと押さえる
  2. 薬は塗らない

出血具合によっては急いで動物病院へ連れて行くべきです。

ちょっと傷ついてしまった場合やひっかき傷程度でも、出血を伴う場合は自己判断で市販薬などは塗らずになるべく早く動物病院で診てもらうようにしましょう。

血が固まってかさぶたになる → かさぶたが痒くなる → 引っ掻いてかさぶたが取れる → また出血するを繰り返しますので、少しの傷や血でも一度病院で診てもらいましょう。

特に気をつけたい犬のアレルギー疾患

外的要因による犬の皮膚アレルギートラブルで、特に気をつけたい2つの疾患をご紹介します。

マダニに噛まれた場合

マダニに噛まれているかどうかを判断するためには、傷や赤みの中心に赤黒い小さいものがないかをよく確かめてみてください。
マダニは小さいですが、よく見ると頭が分かります。

絶対に触ったり、無理に取ろうとしたりしてはいけません。

マダニの体の部分だけが犬の体内に残ってしまいますので、マダニ感染の場合は、すぐに動物病院で取ってもらいましょう。

ノミを見つけた場合

犬は散歩などで外に行くとノミにくっつかれてしまうことがあります。

一度ノミが体につくと、あっという間に増えてしまうだけでなく、被毛に卵がついている場合もあります。

もし他に犬や猫を飼育している場合は、ほぼ間違いなく他の子もノミがついていると考えて間違いないでしょう。

市販のノミ取り用シャンプーを使ってシャンプーをしてみるのもオススメですが、ノミを完全に駆除するのは至難の業ですので動物病院に相談することも考えましょう。

診察前に必ず「ノミがいるようです」と伝えるのがマナーです。

ノミがいるときは、異常に痒がりますのですぐに分かると思います。

事前にノミ除けのお薬をもらっておくと安心です。

犬が耳を痒がるときの応急処置

ミニチュアダックスやトイプードル、レトリーバーなどの垂れ耳犬はよく、外耳炎と言って耳に痒みの症状を起こしやすいのが特徴です。

耳を痒がるだけでなく、赤くなっていたり、黒い耳垢が溜まっていたりもします。

ダニや汚れなど、あらゆる原因が考えられます。

ダニの場合、犬に寄生して皮膚アレルギー症状を引き起こす「ミミヒセンダニ」という耳に寄生するやっかいなダニもいます。

総称して「外耳炎」となります。

愛犬の耳のアレルギーを見つけたときの応急処置
  1. 犬の耳掃除用のウエットティッシュなどでキレイにする
  2. できるだけ耳を搔かないようにさせる

掻きすぎて出血しているような場合も、耳を清潔にして動物病院で診てもらいましょう。

犬の食物アレルギー

愛犬の食物アレルギーは「内的要因」となるため、皮膚アレルギーよりも迅速な対処が求められます。

定期的な血液検査による、犬の健康状態を把握しておくとこが大切ですが、犬の食物アレルギー検査は通常の血液検査にプラスして行ってもらうことになります。

そのため、血液検査のときに食物アレルギーの検査(その他のアレルゲン含め)もしてもらえるように動物病院に伝えましょう。

犬の食物アレルギーの症状とは?

食物アレルギーの症状は、主に「皮膚に現れるもの」「呼吸や動作に現れるもの」の2つに分けられます。

皮膚に現れるタイプの場合、皮膚アレルギーなのか食物アレルギーなのかの判断がとても難しいです。

そんなときは、「からだ全体を痒がっているか」「からだ全体に発疹などが広がっていたり、熱があるか」ということを目安に判断してみてください。

一般的な犬の食物アレルギーの応急処置の方法

大きな病気の疑いがないにも関わらず、急に犬の呼吸が荒くなっていたり、気だるそうにぐったりして様子がおかしくなったときは、次のように応急処置しましょう。

まずは、飼い主さんが慌てないことです!

犬の食物アレルギーの応急処置
  • 無理に触ろうとしたりしない
  • 風通しのよいところで静かにさせてあげる

となります。

飼い主さんが慌てたり、パニックになると愛犬が不安になってしまうので、まずは「大丈夫だよ」と安心させてあげましょう。

もし人の来ないような隅っこでじっとしているようであれば、無理にそこから動かさないようにします。

犬は、具合が悪いときは本能で身を隠すようにしたり、触られにくい場所に行きます。

このような場合は、まず静かに見守るようにしてください。

万が一、愛犬のいる場所が暑すぎたり寒すぎるときは、風通しのよい静かな場所にそっと移動させてあげるようにします。

呼吸が苦しそうなときの対処法

呼吸が苦しそうなときは一刻を争うので、すぐに病院に連れて行かなければなりません。

そのときは「なるべく顔が横向きになるように寝かせる」ということを意識してあげてください。

犬は、基本的に上を向くと息が苦しくなります。

横向きにして、もし吐いてしまっても喉につまらないような体制にしてあげます。

この時、できれば上半身を少しだけ高めにしてあげることで食べたものの逆流で喉を詰まることを防ぐげます。

移動する車の中などでは、顔が横向きになるように意識してください。

まとめ

一般的な犬のアレルギー症状やアレルギーの種類、応急処置についてご説明しました。

愛犬の具合が突然悪くなると、飼い主さんは慌ててしまいます。

でもそんなときこそ、落ち着いて愛犬の不安をなるべく軽くしてあげられるように接してみてください。

素人判断はせず、迷ったら躊躇せず、すぐに動物病院へ連れて行くようにしてください。

鼻にアレルギーの症状が出ている犬

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