初めて犬を飼う時は知らないことはたくさんあると思います。
できるだけいろいろな知識を蓄えた上で飼うのが1番良いとは思いますが、まずは事前にこれだけは知っておいてほしいというものをまとめてみました。
犬の運動量を知っておこう(散歩の頻度や時間、引っ張る力など)
具体的に散歩の時間がどれくらい必要なのかわかる方は少ないのではないかと思います。
例えば大型犬の散歩は、目安として1日2回、1回あたりは30~60分とされています。
大型犬はパワフルに走り回るというイメージがあるかもしれませんが、基本的にはゆっくりと長い時間を歩くという感覚で良いのです。
なぜかというと、大型犬は体が大きくなる際に形成不全を起こしやすいと言われているからです。
ですから成犬になる前は特に気を付けなくてはいけません。
また、体が大きいほど力が強いため、子犬の頃から引っ張り癖がつかないようにしつけることが大事です。
緊急時には、アイコンタクトなどでコントロール出来る状態にしておかなければいけません。
皆さんの探している犬種によって必要な散歩の回数や時間は違います。
自分の生活から散歩の時間を作れるのか、家族に迎える前にしっかりと確認しましょう。
犬の寿命を知っておこう
小型犬よりも大型犬は短命である・・・という話を聞いたことがあるという方も多いかと思いますが、大型犬の寿命は平均して14歳ほどと言われています。
寿命の短い理由には色々な説がありますが、その1つに体の大きさに対して臓器が小さいことがあります。
体の大きさに対して臓器の大きさが比例していないため日常的に体に負担がかかってしまいます。
また、遺伝子的に短命になってしまうものであることや細胞分裂が多いことによって成長スピードが早いなどがあります。
自分の年齢と迎えようとしている犬の寿命を照らし合わせ、最後まで命に責任を持てる時間があるのかを考えてから家族に迎えましょう。
犬の介護にも目を向けよう
寿命よりも先に気になるのが介護ではないでしょうか。
もしかしたら動けなくなてしまうかもしれない、認知症になってしまい昼夜逆転の症状が出てくるかもしれない。
例えば、犬は12歳前後に認知症を発症する確率が高くなると言われていますが、その時に介護する時間を割けるでしょうか。
もし大型犬が動けなくなったら、動物病院に連れていくことができるでしょうか。
考えたくはないことですが、どのような状況下でも面倒をみるのが飼い主の責任ですので、飼い始める飼い主さんの年齢や環境を一度見つめなおしてから家族に迎えるようにしましょう。
理想の住環境を考えよう
犬を飼う時に大事なのが住環境になりますが、どんな家で屋外または屋内で飼育するのが良いのでしょうか。
家の形態であれば、思いっきり運動できる庭がある一軒家で飼うことが理想的なのかもしれませんが、仕事や経済的な事情などで一軒家には出来ないという方も多いかと思います。
昨今では大型犬でも賃貸で一緒に暮らせるケースもあるようです。
入居時にどのくらいまでしつけができているか見られたり、場合によっては敷金が多くなったりなどがあるようです。
吠え癖をなど近所トラブルにならないためのしつけが重要になってきます。
また、ペット共生型というタイプの住宅も出てきているようです。
そうなるとそこに住む方はペットを飼っている方ばかりのため、ペットに対する理解も得られやすいだけなく、設備が整っていて初めて飼うといった飼い主さんは安心できるかもしれません。
大型犬は昔だと室外で飼うものと考えられていましたが異常気象が多く過酷になってきています。
元々高温多湿な日本を苦手に感じる犬は多く、特に雪国などの寒い国で産まれた犬種は暑さにはめっぽう弱いです。
そうなると室内飼いの方が体調管理しやすくなります。
犬種ごとに最適な住環境や飼育環境を提供できるのか家族を迎える前に考えてみましょう。
家族構成から犬の飼育を考える
例えば、大型犬は基本的に温厚な子が多いため、しつけをしっかりしておけば愛情深く節度を持って家族と接してくれます。
赤ちゃんや高齢者はもちろんのこと先住犬や先住猫とも上手に暮らしていけるでしょう。
庭に迷い込んだ子猫をいつの間にか育てていたなんてケースもあったほど、後から迎えたペットに対しても上手くやれる子が多いようです。
ですが、温厚な犬ばかりではなく先住犬や先住猫が受け入れられなかったり、子供の力任せの触り方に怒るケースなどもあります。
先住犬や先住猫に関しては、名前を呼ぶ時もご飯をあげるときも常に先住犬に優先してあげるとトラブルは少ないと言われています。
猫の場合はキャットタワーを準備して自由にできるスペースを作って、ゆっくりと時間をかけて向き合わせてあげましょう。