犬が起こしてしまう事故で多いのが、人や犬に噛みついてしまいケガを負わせてしまうことです。
最悪の場合死亡してしまうケースも報告されています。
愛犬が子供やお年寄りに噛みついてしまったら一大事です。
犬の大きさによっては成人男性であっても深刻なケースになる可能性があります。
小さな頃からの甘噛みも見過ごさずに、早い段階からしつけをしましょう。
犬はなぜ噛みついてしまうのか
愛犬が悲しい事故を起こさないようにしつけることは、とても大事なことです。
犬が噛みついてしまう理由を理解し、犬の噛みつきをやめさせるしつけ方についてご紹介したいと思います。
怖さや不安な感情から噛みつく
まず理由として考えられるものは恐怖や不安です。
そもそも犬はむやみやたらに人に噛みついたりするような性格をしていません。
これに関しては大型犬も小型犬も体の大きさに関係なく同じです。
怖さや不安な感情から噛んでしまう場合は、日頃から飼い主さんが愛犬のの落ち着く環境を作ってあげることが大切です。
叱る時にも絶対に体罰などは与えないことです。
恐怖心や不安から噛みついてしまったのに、叱る時の体罰でさらなる恐怖を与えると犬はパニックを起こしてしまいます。
例えばご飯を食べている時に手を出されると「ご飯を取られるのではないか!」と不安になって衝動的に噛みついてしまうケースなどがありますが、飼い主さんはご飯をもっとあげようと思っていたとしても犬からすれば意識のズレがあることの方が多かったりします。
飼い主さんが状況を見極め、良いタイミングで対処してあげるようにしましょう。
遊んでほしくて噛みつく
「子犬の頃からしつけをはじめましょう」とよく言いますが、これは噛みつき癖がつかないようにという理由もあります。
子犬は飼い主さんにじゃれて噛みついてきます。
可愛いからといって放置しておくと、成犬になるにつれて噛みつく力も強くなるので大変危険です。
遊んでいる時に噛むようなことがあれば次のようなしつけ方で噛みつきをなおしましょう。
ポイントは低い声で「ダメ」と声掛けする(叱る)ことです。褒めるときは高い声を使うようにします。犬が混乱しないためにも家族が一貫して声を使い分けるようにしましょう。
このしつけを根気良く繰り返すことで犬の噛みつきをやめさせましょう。
威嚇して噛みつこうとする
犬が飼い主さんを守ろうとして噛みついてしまう場合、本気度(本気噛み)が高いため危険です。
本気で噛みつくようになってしまったら、ドッグトレーナーなどのプロにお願いして改善した方が良いでしょう。
飼い主さんも大怪我をしてしまう恐れがありますので、しつけには慎重に対応して下さい。
日頃からうちの子はちょっと攻撃性が強いなと感じたら、人混みに連れていったり、たくさんのお客さんを呼んだりしない対策から始めましょう。
おもちゃとお菓子を使った噛みつきをなおすしつけ方
具体的なしつけ方ですが、次のようにおもちゃとお菓子を使ったしつけ方で噛みつきをやめさせましょう。
加えているお菓子の興味を逸らすことができれば、ばら撒くのはお菓子じゃなくてもいいです。声掛けは「ちょうだい」でも「離せ」でも「OFF」でも何でもいいです。
大げさなくらいほめましょう。
ポイントはおもちゃを取り上げるのではなく、自発的に口から離させ、おもちゃを口から離しても大丈夫なんだと理解させることです。
そして「飼い主さんに言われた通りに口から離したらもっと良いものがもらえる!褒められる!」とも思うはずです。
そこを覚えるまで繰り返しトレーニングしてみて下さい。
犬が噛むことは本能的な欲求
噛むということ自体が悪いということではありません。
子犬の頃は歯がかゆいなどという生理的な理由や狩猟本能的な理由もあるためです。
日頃の噛みたいという欲求を満たす方法に、噛む対象つまりおもちゃを与えることがあります。
「これはいくらでも噛んでも大丈夫」というものを与えることによって犬の欲求が満たされ落ち着いてきます。
このおもちゃを取り上げようとした場合に噛みつくのは困るので、前述したトレーニングが重要になってきます。
まとめ
- 犬の噛みつきは事故を招く危険な行為なのでやめさせましょう
- 犬が恐怖や不安を感じて衝動的に噛みつくケースもある
- 飼い主さんに遊んでほしくて噛みつくケースもある
- 簡単なしつけを根気よく繰り返し、噛みつきによる事故を回避しましょう
- 噛みつくことは犬の本能だと理解して対策を練りましょう
犬も本能に従って動いているだけであったり、恐怖や不安からつい衝動的にやってしまったり様々な理由があります。
噛みつく癖がついてしまったら、まずは愛犬が何を感じているのかを考えてみましょう。
愛犬の気持ちに寄り添って考えることができれば、信頼関係も築けて周りの人とも上手くやっていける子になるはずです。