例えば、犬の引っ張り癖をなおさないまま、女性や子供、力の弱い高齢者などと散歩させたりすると急に強い力で引っ張られてしまい事故が起きたりします。
そのような事故を未然に防げるように、今回は引っ張り癖のしつけ方について解説していきたいと思います。
なぜ犬は引っ張ってしまうのか
そもそもなぜ犬に引っ張り癖がついてしまうのかというと、これにはいくつか理由があります。
まずはその理由から理解していきましょう。
犬がリーダーになったと錯覚してしまう
歩くときに飼い主さんより前に行くことで犬がリーダーになったような錯覚をしてしまいます。
特に大型犬は歩幅も大きいため、必然的に飼い主さんより前を歩く頻度も上がります。
一度自分がリーダーだと思ってしまうと、自分がリードしなくてはという気持ちが犬に出てくるのです。
このような責任感は犬と飼い主さんの主従関係がおかしくなってしまいますので注意が必要です。
歩くときの位置や速度などしっかりとコントロールすることを目指しましょう。
犬の体が無意識に反応してしまう
飼い主さんがリードを引っ張ることで犬をコントロールしようとする。
これは逆効果です。
なぜなら引っ張られることに自然と引っ張り返します。
バランスを保とうと無意識に身体が反応するはずです。
これが原因で状況は悪化します。
犬にとってもストレスが溜まってしまうため良いことはありません。
強引に引っ張ったり、リードを短く持ってコントロールしようとするのは辞めましょう。
犬が興奮しているため
普段からあまり散歩をさせていなかったり、スキンシップ不足になっていたり、犬にストレスが溜まるとよく起こるケースです。
こうなってしまうと「興奮するから散歩やめようかな」と飼い主さんも面倒になってしまい、さらに悪化してしまいます。
散歩の頻度や時間を多くしたり、スキンシップの時間を増やしてみるなど、犬にストレスを発散させてみてください。
このようにいくつかの引っ張る理由から結果的に引っ張り癖がついてしまうのです。そうすると散歩中の危険だけでなく、愛犬の首や骨にも負担がかかってしまいます。また前傾姿勢になることで身体のバランスも悪くなります。
愛犬の引っ張り癖をなおすしつけ方
具体的なしつけ方ですが、ポイントはリーダーウォークを身に付けることです。
リーダーウォークとは、犬が勝手にリードを引っ張ることなく自発的に飼い主のそばを歩くものです。
前述したリーダーを犬にさせない歩き方がリーダーウォークです。
リーダーウォークをしつける手順を紹介致します。
我が家では子犬の頃から家の中でリードをつけて引っ張らずに歩く練習をはじめました。
練習を始めたばかりのころは、上手にできたら褒めると同時に小さなおかしを使い、徐々にお菓子をやめるようにしました。
犬の好きなようにさせたらいいではないかという意見もありますが、飼い主さんがコントロールしてあげると犬は落ち着きます。引っ張り癖は犬や飼い主さんにとっても多くのデメリットがあることを忘れずにしつけましょう。
子犬の頃からしつけよう
しつけは子犬の頃からするのが大事です。
子犬の可愛い時期についつい引っ張られるのも和やかな気持ちで見入ってしまいます。
ですが、しつけておかないと危険にさらされるのはその子と飼い主さんです。
リーダーウォークをしつけて安全で楽しい散歩を目指しましょう。
子犬のうちからリードや首輪に慣れさせると、その後のしつけも格段にしやすくなります。
まとめ
- 引っ張るのは犬なりの理由がある
- リーダーウォークを身につけよう
- 子犬の頃からのしつけが大事
飼い主さんから見ると引っ張り癖は問題行動ですが、引っ張ることは犬の本能であったり、引っ張ることにより生まれた責任感などの理由を考えると愛犬を責められたことではありません。
飼い主さんが犬の気持ちを考えられるリーダーとなり、愛犬と安心して楽しく散歩ができるようことを願っています。